郵便局の「ゆうパケット」で運賃を抑えたい
「ゆうパケット」とは
皆さんご存知の郵便局の「ゆうパケット」。決められたサイズ以内で専用伝票を貼れば、全国一律料金でポスト投函、郵便受けで受け取りできるサービスです。ちなみにわたくし設計担当(新人)は知りませんでした・・ お客様担当より「これをゆうパケットで送りたいというご要望なので、重さを量ってみてくれる?」と言われ、「ゆうパケット??(ってなんですか?)」 ということで、郵便局のホームページを調べてみました。 (ゆうパケット-郵便局/日本郵便HPよりhttps://www.post.japanpost.jp/service/yu_packet/)
上記のサイズで「専用宛名シール」を使ってポスト投函すればOKというサービス。ゆうパックの最低料金は現在810円だそうなので、ゆうパケット最大サイズで360円なら運賃をぐっと抑えることができます。(19.10.1現在)
ダンボールを含めて1Kg以内にするには
お預かりした商品は長さ30cmほどの円柱の金具が数本 これを箱に詰めて厚さ2cm以内でゆうパケットで送りたいとのこと ネット通販されるそうです。 早速 はかりを持ってきて金具を計ってみたところ 960g 長さや厚さは何とかクリア出来そうです。 が、ゆうパケットの上限は梱包も含めて1kg以内。なので ダンボールは40gを下回らないとクリアできません。
次にダンボールで一番薄いGフルート(1mm以下)で試作したところ、45g 軽くはなりましたが、一番薄いGFでも40gを下回りません・・・
軽量ダンボールを使ってさらに軽くする
一番薄いダンボールを使ってもダメだったため、「あと5g軽くするために、窓穴をあけてもいいですか?」と担当に相談したところ 軽量ダンボールを使って試作してみようとのアイデア。
軽量ダンボールは輸送コストを抑えるために強度を保ちながらギリギリまで軽量化したダンボールのこと。 一番薄いGフルートのものを早速取り寄せて試してみました。
35グラム!無事40gを下回り、商品を入れて計測したところ、1Kg以内におさまりました! 窓穴をあけて軽くするという苦肉の策は回避できました。
目的に合わせてダンボールを使い分ける
ダンボールは良く使用されるAフルート(約5mm)やBフルート(約3mm)の他、Eフルートから1mm以下のGフルートまで様々な厚みがあるほか、今回使用したような軽量ダンボールや強化ダンボールなど使用目的に合わせて多種多様な種類があります。
その中でも薄くて軽い軽量ダンボールは、輸送コストの削減をねらいに作られた材質です。
今回、お客様のご依頼で『郵便局のゆうパケット』利用を前提に実際の商品をお借りして、ダンボールを設計しました。 ゆうパケットの他にもサイズ・重量が設定以内だと運賃がお得になるというサービスは各社であります。 そういったお得なサービスを利用したいけれど、送りたい商品のサイズや重さがギリギリで既製の梱包材では厳しい!といった場合でも、材質の選定や工夫次第では実現できるんだなととても勉強になる1件でした。 実際お客様に使って頂いて、好評とのこと。ほっとしております・・・
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