2022年6月15日 / 最終更新日 : 2022年6月16日 uruma@ururun.jp ダンボールの勉強室 ダンボールを輸送する際の積み方と強度について 基本のブロック積み ダンボールをトラックに積み込んで輸送する場合、実は積み方もさまざまあります。最も基本的な方法がブロック積みです。ブロック塀を造る際のようにダンボールを同一の方向に並べ、上に積み上げていく方法です。ダンボールの耐圧強度が最も高いのは、角の部分となります。そのため、四つ角に重心がかかるブロック積みは耐圧に対して最も強度が強い方法となります。ただし、ブロック塀のように中に鉄筋を入れて補強はできませんから、輸送時の前後左右の揺れによる荷崩れを起こさないよう、ベルトでしっかり固定することが大切です。 安定感が増す交互列積み 交互列積みとは1段目のダンボールはすべて同じ方向に積んだ後、段ごとに90°ずつ方向を変えて積み上げていく方法です。奇数段と偶数段で180°回転させる方法ですが、積み方が簡単なうえに、ベルトも締めやすくなり重量が荷台に均一にかかるようになるため、荷崩れも起こしにくいのもメリットです。交互列積みはブロック積みより安定感が増しますが、輸送中にブレーキをかけた際に荷物が後ろから前に飛んでしまうおそれがあるため、トラックに積み込む際には荷台の前から後まで均一の高さになるようにしなければなりません。 荷崩れを防げるレンガ積み 形状の異なるダンボールをレンガ積みしていき、相互間に隙間ができる積み上げ法です。レンガ積みと同様、荷崩れがしにくく積み付けも簡単です。ラップ巻きやバンド締めも行いやすいので、倉庫や運送の現場で活用されています。 形状が異なるダンボールも安心のスプリット積み 1段のダンボールを、縦横方向を変えて積み、段を重ねるごとに向きを180°変えて積み上げる方法です。レンガ積みも荷崩れを防止する効果が高い方法です。 軽量物に適したピンホール積み 風車形積み付けとも呼ばれる積み方で、中央に空間を設けてダンボールの縦横を 段ごとに向きを180°変えながら 風車形に組み合わせて配列していきます。強度が最も高い積み方であるブロック積みをした場合でも、わずかにずれただけで強度は30%ほど低下してしまいます。また、ダンボールの角が下段の中央付近に来た場合、強度は45%あまりも落ちるといわれます。ピンホール積みはトラックの正方形のパレットに長方形のダンボールを積み付けるのに便利な方法であることから、強度を踏まえ、軽量物の積み付けに用いるのが基本です。弊社では自社配送トラックも所有しているので、納品場所によっては直接納品が可能です。