ケアマークの一覧は?使うのに決まりはある?ケアマークの知識②

ケアマークって具体的にはどんなものがあるの?

そもそもケアマークとは、荷物を運搬する際、中身が見えないものをどう取り扱うのか、ということを指示する荷扱い指示マークのことです。 先日の記事では、JIS規格などで定められている、ということにも少し触れたと思います。

ですので、ある程度形は決まっていて、ぱっと見ただけで誰もがどのように注意して運べばいいか、を理解できるマークとなっています。

ある程度、というのは、「こうでなくてはいけない」という決まりはないからです。規格としてのマークはありますが、もっとわかりやすくしたもの、かわいらしくしたもの、デザイン性が高いもの、など、デザイナーさんによってバリエーションは色々あります。

どんなものがあるか、ちょっとみてみましょう。

こんなにたくさんありますよ!これでもごく一部です。

傘のマークやグラスのマーク、手で包み込むようなマークは見たことある人も多いのではないでしょうか。

反対に、これはなんの意味があるの?と思うマークもあるでしょう。実は私もわからなくて、調べたマークがいくつもあります。物流系のお仕事をしている方などはお分かりになるのでしょうか。

色も、黒・赤である必要はありません。 段ボールは基本的に茶色が多いので、目立つように赤で印刷しているものを良く見かけます。

たとえば、段ボールの下地の色を黒にした場合などは、もしかしたら赤よりも白などの薄い色のほうが目立つかもしれません。さらに、上記の一覧を見て頂ければ分かると思いますが、同じマークでも白抜きになっているかどうかで、印象がちょっと違います。

ちなみに、JISでは、「基本的に色は黒」と明記した後、「必要に応じて色を変えても良い」といったような文言があります。また、サイズについても、「標準的な大きさは全高100mm、150mm、200mm」と指定はありますが、こちらも必要に応じて変更しても問題なく、さらには縦横比も変化させて良いとのことです。基準はありながらも、適宜応用は可能という、大変便利なマークということですね。

ですので、色も、サイズも、お客様のご要望通りにお作りすることが可能です。 段ボール自体の色や印刷する色を、より目立つように、より目立つ場所に、印刷することもできます。

その際は、他の印刷内容や、全体のバランスなども考慮して、ベストなものを提案させていただきますので、是非ご相談ください!

どこでも使えるの?制限はあるの?

上記のとおり、こうしなければならないという決まりはありません。荷物の運搬時に注意してほしいことがあれば、好きなだけケアマークをつけることができます。

ただ、制限がないとはいえ、見たときの印象はまた別問題です。細かいマークがたくさん連なっているよりも、「取扱注意」だけが載っているほうが目立つような気もします。そのあたりは、他の印刷や段ボールケースのサイズなどと相談することをおすすめします。

逆に、複数使う必要がない場合は、マークではなく「取扱注意」と大きく赤で印字されているだけで、慎重に扱わなければいけないな、という強い印象を与えることもできます。

これだけ推しているケアマークですが、目的は“注意喚起”だということを念のため知っていてください。そのため、守らないと罰則がある、等の決まりはありません。ただ、マークをつけるだけで注意喚起になるというのであれば、つけておいた方が安全です。きっと、これを見た方はよほど意地悪でない限り、「気を付けよう」と思ってくれるのではないでしょうか。大切な荷物を守るためにも、必要な場合は是非つけましょう。

そしてつけないにしろ、複数つけるにしろ、その時々で様々なやり方・表現方法があるので、いろんなケアマークを知ってもらって、選択肢の一つに入れてもらえるとうれしいです!

ちなみに、弊社で取り扱いが多いのは、やはり「割れ物注意」や「取扱注意」そして「水濡れ注意」あたりです。 横積み禁止(横や逆さに置いてはいけない)なども、内容物によってはよく使っています。

色も、赤がやはり多いですね。目立ちますし、警告文としての色のイメージが強いからかもしれません。

茶色の段ボールに赤で印刷すると、上記のようになります。

文字が書いてあるバージョンと、マークだけのバージョン、というだけでも雰囲気が変わりますね。マークのサイズにもよりますが、文字入りの方が分かりやすい気もします。そんなデザインも、ご相談のうえ決めていけるので、これがいい!こうしたい!というご要望を是非お聞かせください。

ちょっと熱く語りすぎて長くなってしまったので、この辺で一度終わらせていただきます。

ケアマークは海外でも通じるのか!?その回答は、次回、乞うご期待!(…って、言ってみたかった。)