海外でも通じる?ケアマークの知識③

さて、前回(【ケアマークの一覧は?使うのに決まりはある?ケアマークの知識②】)の話の続きです。ケアマークの基礎的なお話をさせていただきました。
JIS規格とは日本の規格ですが、海外に発送した場合も理解してもらえるのでしょうか。

結論から言うと、理解してもらえます!

そもそもJIS規格で定められているケマアークは、ISO(国際標準化機構)で定められているものを基準としています。国際規格で規定されていない項目はJIS規格策定の際に追加しているので、数としてはJIS規格の方が多いのかもしれません。

個人的には、海外発送用のものには特に、ケアマークをつけていただきたいです。私が海外に旅行したとき、大きなキャリーケースを持って行ったのですが、手元に戻ってきたときは、傷がついていたり、ボコボコになっていたりと、びっくりしたことがあります。(中身は無事でした!)日本では滅多にそんなことないですし、海外だから絶対荷物がボコボコになるというわけでもありません。そうならないでほしいという意味もこめて、海外に発送するときこそ、使うべきだと思います。

注意したいのは文字表記。しっかりとマークの意図を理解してもらうためにも、日本語表記ではなく英語表記にしたほうが良いでしょう。こちらも、ISO・JISそれぞれで基本表記があるので、則って印字すると分かりやすいです。一例として、いくつか挙げてみました。

われもの注意 → FRAGILE

水濡れ注意  → KEEP AWAY FROM RAIN (よく見るのはKEEP DRYですね)

横積厳禁   → THIS WAY UP

取扱注意   → HANDLE WITH CARE

火気厳禁   → KEEP AWAY FROM FIRE

積段数制限  → STACKING LIMIT BY ● (●に数字)

サイズに制限がなければ、日本語と英語、どちらの表記もあると、より分かりやすいかもしれません。 文字の入れ方も様々なので、もしもこだわりのデザインがあれば是非教えて下さい。

他のマークは?リサイクルマークとQRコード

段ボールに使われるマークは、ケアマークだけではありません。上のようなマークを見たことはありませんか?

こちらは国際段ボール協会(ICCA)が制定した世界基準で決められているリサイクルマークの一つです。なんと誇らしい事に、段ボールのリサイクルマークは、日本の段ボール産業が提案したものなのです!

段ボールのリサイクルマークについては、表示義務はありませんが、リサイクル可能な事や海外でも同様にリサイクルしてもらえること、など環境について考えると、是非使っていただきたいマークです。ただの燃えるゴミとして出してしまうと燃やされて終わりですが、資源ゴミとして出してもらえれば、リサイクルされるので、とってもエコで環境に優しい原料となるわけです。

義務ではないとはいえ、上記のような理由でリサイクルマークが印字されている段ボールケースも多く見ます。このマークは目立つ場所ではなく、段ボールケースを組み立てたときの底面に印字されていることが多いようです。もちろん、位置は自由に決められるので、ここでなければいけない、という決まりもありません。

先に述べたようにリサイクルマークも世界の基準なので、海外でも通用します。どんどん活用して頂きたいです。

また、マークとはちょっと違うかもしれませんが、最近ではインターネットが普及したことから、お店のホームページにつながるQRコードを印刷することもあります。スマホや携帯電話でかざすとすぐにホームページに移動できますね。通販の注文サイトにすぐアクセスしてもらったり、お店の地図や住所・電話番号などをすぐ調べてもらったり、なんてことも簡単にできます。

ケアマーク入りのダンボールケース、大量生産や定期生産も可能です!

さて、今回は2回に渡ってケアマークを深堀してお話してみました。

最近では、ケアマークのシールが売られているのをよく見かけます。
小ロットの時は良いかもしれませんが、100・200単位で発送したいお店や企業さんなどは、シールを1つ1つ貼るなんていうのは非効率です。
段ボールに直接印刷されていれば、1つ1つシールを貼る時間も減らせますし、貼り忘れ防止にもなりますし、良い事ばかりです!

さらに、 一度印刷するための 印版 (要はハンコです)を作ってしまえば、 同じ印刷内容を何度も使うことができるので、大量発注や、定期的に段ボールケースを仕入れたい場合などにも有効です。

ダンボールケースも、使われる用途やシーン、中身、など、様々ですので、こんなものを入れたい、こんなふうに使いたい、そんなときはどうしたらいいの?なんていうご相談もお気軽にどうぞ。

サイズやデザイン、梱包時・輸送時・開封時の効率アップ、いろんな角度からお客様のご要望にお応えできる段ボールケースをご提案させて頂きたいと思います。お問い合わせ、お待ちしております!