フレキソ印刷とは

ダンボールの印刷は特殊

自社用のダンボール箱を作る場合、その印刷には、通常の紙の上に印刷する際に用いられるインクジェット印刷などとは異なる特別な方法が用いられます。
これは、主にダンボール紙が厚く、平滑でないことから、印刷が容易ではないことが原因です。
ここでは、最も一般的なダンボール印刷の方法であるフレキソ印刷について、具体的にどのようなステップを踏んで印刷するのか見ていきましょう。

フレキソ印刷の特徴

フレキソ印刷では、できあがった版は凸版で、一度作ればある程度大量生産が可能なうえに、一般的にはインクが確実に映るという利点があります。
一方で、濃淡などを表現しづらいため、必然的に図柄はある程度単純なものになりやすいでしょう。
ただ、この方式には、プリントできる図柄や色の数に一定の制約がある反面、ダンボールのような厚く平滑ではない紙でも、制約の範囲内であればきちんと印刷できるため、ダンボールのプリントに多用されています。

まずは印刷版の下書きとなる版下を用意

フレキソ印刷では、印刷用の版を作成することになります。
その版の下書きになるのが、版下と呼ばれるデジタルデータです。
版下には、自社のロゴや簡単なメッセージなど、オリジナルダンボール箱に表示したい内容の図柄をデザインした画像を用意します。
尚、印刷をご依頼頂く場合は、提出可能な拡張子の形式がAdobeのIllustratorやPhotoshopなどの対応ファイルに限られている場合があるので、注意が必要です。
また、版下を作成する際には、ダンボールの印刷では、通常の紙プリントほど詳細な図柄は扱えない点にも気を付けましょう。
なお、簡単な図柄であれば、弊社で作成の上、サンプルを作成する事が可能ですのでお気軽にお声がけください。

抜き型と版を用意

版下ができあがったら、それを元に印刷用の抜き型や版を用意します。
抜き型とは、版の外枠をかたどった型のことで、 大量、あるいは長期的に同じ絵柄を繰り返し印刷する為に必要になります。
抜き型ができあがったら、いよいよそこから、毎回の印刷に必要な版を用意します。
版はプリント面の数と用いる色の数分だけ必要になります。
ダンボールのプリントでは通常多くても2~3色以内に限られるのは、このように色ごとに版を用意する必要がある制約のためですが、弊社では多色の印刷も可能です。実物をご覧になりたい際は、お気軽にお問い合わせください。